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全ての始まりと終焉者


ロゼ・ディールアの過去そして今に至る話を書いたSSです。



「お父様!」
 長い黒髪を揺らし少女は愛らしい笑顔で両腕を精一杯広げて長身で戦士の様な体つきの父に抱きつく。
「おかえりなさい」
「ただいま」
 いつもは、鋭い眼差しで厳しいそうな表情の父は娘の前では頬を緩ませ微笑み、後ろで身籠った母が微笑む穏やかな毎日を過ごしていた。

 これが―…ロゼ・ディールアの幼い時の最後の家族の記憶であった―…

 小さな村が襲われた、モンスターの軍勢が村に襲いかかったのだ。
「2人とも大丈夫か!?」
 大剣を構え、体中にモンスターの爪で受けた傷口からは大量の血を流す父は、妻とロゼを守る為に盾になり自身の事より2人の身を気にかけつつも、視線はモンスターから反らさなかった。
「えぇ、大丈夫よ!」
 そう言うと、母親はそっと杖を取りロゼに微笑むが何処か悲しそうだった。
(ロゼ、貴女は逃げなさい)
「おっ…!」
 とん、と家の地下倉庫にロゼを押し込め母親は立ち上がり杖を膨らんだお腹の前で両手で握りしめ目を閉じ涙を流す。
「ごめんね…私の身勝手で産んであげれなくて…」
 目の前が血に染まる、最愛の夫の身体がモンスターの爪に貫かれ赤く染まる母の涙が血と混ざり赤い涙を流す。
「いやぁぁぁぁ!」
 鼓膜が破けるような甲高い絶望と悲しみを帯びた叫びが地下倉庫まで響く。
「お母様!?お母様!」
 地下倉庫の扉を叩くが、幼い子供には重たくそして…母親がモンスターでも開けない様にされた扉は叩いても叩いても小さな拳は赤くなりやがて小さな擦り傷が出来て薄っすらと血が滲む。
「スピカ!あの人をお願いね?」
 スピカはじっと青くて丸い目で見上げ、諦め切れてない母親の意思を感じ取り既に息絶えている父親の傍へと跳んでいく。
「バルカン…最後まで戦ってくれる?」
 肩に乗った黒い猫の姿をした星霊はピンッと尻尾を立て答える。
「行くわよ!マジックミサイル!」
 モンスターの咆哮と共に杖を振りかざす。

 地下倉庫の中でロゼは気絶していた、モンスターの咆哮…魔法の爆音…そして強い地響きによって地下倉庫の壁に頭を打ってしまい気絶したのであった。



(続く~by背後/ぇ)
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