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蒼き銀狼の休日

今日は、日曜日学園の授業は無い。そんな日はいつも寮の近くの草むらで日向ぼっこをしている。今日は、近くの森へ行き己を鍛えるために訓練しに行った。

「まずは…剣の手入れをしてから訓練をするか…」

いつも腰に差している長剣二本を腰から外し手に取る。
木漏れ日を受けて黒銀デメントは光る、この剣は父が使っていた愛剣でありそして遺品でもある。記憶に無い父の姿を、どんな人だったのだろうと思いながら優しく微笑みながら黒銀デメントを手入れする。
黒銀デメントの手入れを終えて、柄に彫られたドラゴンの赤眼が私を睨む様に光る。
赤眼メナス、このデメントより少し細めの長剣は母の愛剣であり遺品である。風に吹かれ長い髪の毛が頬に掛かる、洗脳が解かれた後に祖父に連れられて会わされた叔父の最初の一言は「その髪色は母にそっくりだな」だった。
風に吹かれ揺れる銀の髪を優しく手で撫でる。
母と同じ髪の色…メナスに目をやると赤い眼は優しく輝いているように見えた。

「よし、こんなものだろう」

すっ、と立ち上がり青く鈍く光る鎖が巻かれている鞘から長剣二本抜き構える。
目の前に細い枯れ木めがけ双剣を振り降ろす。枯れ木は縦に細く三本に切れた。

「まぁ、こんなものだろう…普段からゴーストタウンで鍛錬しているしな…」

腰の二本のベルトにぶら下がっている暗器を手に取ろうとしたが触れる寸前で手を止める。脳裏に辛い記憶を思い出す。
狂気の眼に染まった自分、暗器で次々と同じ人を倒していく。
その記憶を振り払うかのように首を横に振ると暗器を手に取り、木に投げつける。
トンットンッとリズム良く木に刺さる。
その後、自己流だが体術の練習をする。一度回し蹴りを木に食らわせたときにもの凄い音と共に木が折れて怒られた事もあり、二度と木には回し蹴りを食らわせるものかと思い周囲に木が無いかを気にしながら蹴りの練習などをする。

「もう昼か…今日はこの位にしていつもの場所で昼寝するか…」

寮の広い草むらで蒼い銀狼は昼寝している。
日が傾き始めると起きて、寮へと戻り祖父に無理矢理教えられた料理をしてついでに明日の分の下準備もして食べながら明日の為に少しだけ勉強をする。

「ん?まだ7時か…」

蒼い銀狼はタッと走り出し、所属結社や友達を観察をする。そうすればいつかは失った人としての何かを取り戻せるかも知れないと思っているからだ。
たまに、こっそりと狼パンチを食らわしたくなる事をしているヤツも居る。

「さてと・・・そろそろ帰るか・・・」

寮に戻り、お風呂は未だに苦手だがどうにかシャワーだけは祖父をお陰で慣れた。
濡れた長い銀の髪を乾かし布団に潜り込み寝る。
枕元には必ず長剣二本が置かれている。



蒼い銀狼の休日(完)
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